大分県産 七島藺
シチトウイ (学名:Cyperus monophyllus)
現在、大分県のみで栽培されているカヤツリグサ科の植物です。
七島藺は琉球畳の材料として、350年以上にわたって日本の暮らしに根付いており、藺草で作った畳と比べて丈夫であることから、1964年の東京オリンピックでは日本武道館の柔道会場の競技用畳として採用されています。また、畳の目を互い違いに設置することにより、光の反射で市松模様が浮かび上がる特性があり、純和風の住居をモダンに演出する床材として改めて注目を集めています。
七島藺は密集して生えるため機械での刈り取りが難しく、生産者の方が手で刈り取り、畳づくりもすべてが手作業で行われる高級品です。大変な重労働ですが、青々とした七島藺からは力強く、日本の美しい自然と文化を想起させる心地よい香りが漂います。
文:くにさき七島藺振興会 協力
生産者・地域との取り組み
小川香料は2019年8月23日付で大分県と「香りに関する連携協定」を、大分県佐伯市と「研究所設置協定」を締結致しました。豊かな自然に恵まれた大分県の農林水産物の魅力を国内外に伝えるための取り組みを進めてまいります。