新規性・独自性のある香料原料を用い、幅広い香りを創造します

フレグランス事業部 パヒューマー

現在の仕事内容を教えてください

香りを創る仕事、調香師です。私が働いているのはスキンケア製品やトイレタリー製品、芳香剤、洗剤等を扱うフレグランス事業部です。フレグランスの調香師は香料の世界ではパヒューマーと呼ばれ、数千もある香料原料の中から様々なテーマにふさわしい香りを選び調香しています。目指す香りになるように数十種類の香料原料を組みあわせ何度も試作を繰り返し、最高のバランスになるように香りを開発しています。

小川香料はどのような会社でしょうか

長い歴史の中で、様々な香調や性質を持つ香料原料を世界中から探索し使用してきた会社だと思います。新規性・独自性のある香料原料への探求心は現在も強く、近年では日本産天然物に着目した香料原料開発に取り組んでいる会社です。こうした香料原料へのこだわりがあることで、調香時に表現できる香りの幅が大きく広がります。パヒューマーとしては、新規性・独自性のある香料原料が使用できることに魅力を感じます。

どのようなときに仕事のやりがいを感じますか

創った香りが採用された商品を使用した人が、「良い香りだ、とても好きな香りだ!」と 喜んでくれた時がシンプルに一番嬉しいです。
また小川香料では複数のチームが連携し、天然の香料原料の元となる植物を栽培する事から香料研究、開発が始まる事があります。自分たちが栽培した植物から香料原料を製造し、それらを用いて調香した香りが多くのお客様の商品に採用された時には、一連の仕事の中で関わったメンバーのチームワークを強く感じる事ができ、同時に一緒に喜び合い、強い達成感を感じます。

これからチャレンジしたいことは何ですか?

和食を連想させる素朴さや優しさを感じさせる香り、和室を連想させる落ち着きを感じさせる香りなど、組みあわせ次第で新しい香りを無限に創り出す事ができます。魅力ある日本産天然物の香りを活かし、多くの香りの創造に挑戦していきたいと思います。 また、私の役割の1つとして、「後輩調香師の育成」がとても重要だと考えています。自らの個性を活かした香りを創る調香師を丁寧に育てていきたいです。そして、彼らと共に創り出した日本発信の香りを、世界中の皆様へお届けしていきたいです。さらには、香水や化粧品、芳香剤等の商品に使われる香りだけでなく、様々な場所での空間演出、医療や福祉の場で用いられる香り等、香りの使用場面の開拓にも挑戦できればと考えています。