天然素材がもつ本来の香りの魅力を最大限に引き出し、独自性のある香料原料の開発に取り組んでいます

マテリアル開発センター 天然精油&エキス開発

現在の仕事内容を教えてください

マテリアル開発センターで天然香料原料を開発しています。
天然香料原料とはお客様に販売する香料の原料で、果物などの天然素材から香りを抽出して開発します。最近のテーマとして取り組んでいるものは、未利用資源からの香料原料の開発です。香りがあるのにもったいない、といった香料会社ならではの目線で価値がある素材を厳選し、原料としての製品化を目指します。
天然の香りはとても繊細で、素材の状態、部位によってベストな抽出方法・加工方法が異なるため、何度も実験室で試行錯誤を重ねます。また、自社設備でできること、製造にかかる時間や手間、安全性、コストと品質、その他様々な制限の中で処方・製法を検討していく上で、実際に原料を使うフレーバーリストやパフューマー、製造をする工場のスタッフなどとも協議しながら、独自性のある香料原料を開発することが私の仕事です。

小川香料はどのような会社でしょうか

会社全体として、仕事中にわからないことや困りごとを、部署の垣根を越えて相談しやすい雰囲気を感じています。実際、業務で関わる部署は多く、香料開発を行う調香師から、工場で実製造を行う現場担当者の方まで幅広い人に相談にのってもらいながら業務対応しています。
また若手社員でも意見を遠慮なく言える環境で、どんどん新しいことにチャレンジさせてもらっています。
新しい知見を取り入れるということにも積極的で、自社にない製造設備や製造技術を検討するために展示会や機械メーカーに赴くことも多いです。社外の知識も豊富に得られる環境だと思います。

どのようなときに仕事のやりがいを感じますか

私は研究開発職としてマテリアル開発センターで働いていますが、製造拠点であるつくば事業所が併設されているので、天然素材の香りについてラボスケールから実製造スケールまで携わることができます。配属された当初は、設備の知識や詳細条件の設定など覚えることが幅広くて大変でした。
天然香料原料の開発はとても一朝一夕でできるものではなく、検討には時間がかかり、地道な検討の積み重ねが必要です。
自分のアイデアで道が切り開けた時や、やっとの思いで開発した天然香料原料を、調香師の方に「よい香りだね」と評価してもらったときは、苦労が報われたようでやりがいを感じました。

これからチャレンジしたいことは何ですか?

最近ではキャリア開発に関する社内研修に参加して、これまでの業務を振り返り、自分の強みや今後のキャリアプラン・目標について考えることができました。現在は国内の原料をメインに取り扱っていますが、今後は海外原料も扱ってみたいですし、現地で栽培されている様子や市場環境も見てみたいです。価値ある天然香料が開発できるよう、最新技術を勉強して、自社の技術力向上にも貢献していきたいと思います。