
「香料」の研究開発は、まず素材から
フレーバー研究開発部、フレグランス研究開発部に、商品開発用の“素材”を提供するのが、素材技術研究所の大きな役割です。フレーバー、フレグランス各研究部門をひとつの“クライアント”と考え、素材の要望に忠実に応えると同時に、素材技術研究所からも提案するなど、“製品化への支え”として対応しています。
素材技術研究所は、天然物から有効成分を抽出・精製するといった技術、そして成分分析や合成の技術に注力するとともに、最近では「バイオの」分野にも取り組んでいます。 それは『小川香料』の素材技術研究所の誇る“対応力”でもあり、それぞれの技術は各商品の「テーマ」に沿う形で、その時々に応じて使い分けを行っているのです。ガスクロマトグラフィや液体クロマトグラフィなどの分析機器をはじめ、大学の有機化学の研究室、分析の研究室、微生物の研究室にある装置はすべて揃えています。
素材技術研究所の作り出す素材は、それだけで「一つの香り」として機能するものもあり、また一見すると香りの弱いものもあります。それらは、さらに他の素材と混ぜたとき、また違った「香り」がするようにも配慮されています。そうやってフレーバー、フレグランス各研究員がおどろくような、「隠し味」的な効果も狙ってつくられています。
良質素材は”回り道”してこそ
フレーバー、フレグランス各研究部門との違いは、より長い研究期間があるということ。お客様から発注された製品化研究に即対応しなければならないフレーバー、フレグランス各研究部門と違い、素材技術研究所は常日頃から、さまざまな素材を研究開発し、ストックしておきます。そうすることにより、いかなる依頼・発注にも直ちに対応できるようにしているのです。
お客様はもとより、消費者へ強烈にアピールするような製品の素材というのは、簡単には生まれません。何回も何回も失敗を繰り返し、ようやく出来上がるものです。素材技術研究所はそういった“回り道”を決して惜しみません。そうしなければ、今ある素材だけで済ましてしまうことになり、“『小川香料』らしさ”も生まれないと考えるからです。
