「食の安全・安心」を基盤に、3つの大きなテーマを推進

当社では2005年10月、健康をテーマに新たな機能性素材の探索およびそれらの有効性を研究する「健康素材研究所」を開設いたしました。現在稼動中のフレーバー研究開発部、フレグランス研究開発部、素材技術研究所と併せ、新たに4研究部門体制でお客様からのご要望にお応えして参ります。
健康素材研究所では、食の安全・安心を基盤に「新規健康機能性素材の研究開発」「食の安全に対する貢献」「機能性素材の安定性・香味変化に関する研究」の3つの大きなテーマを推進して参ります。新規健康機能性素材の研究開発では生体内抗酸化やリラクゼーションをキーワードに有効性を示す素材を探索していきます。またお客様が当社香料を安心して使用していただけるように、自社商品に使用している香料原料は安全性を確保すべく詳細な分析を行っています。食品原料は残留農薬について安全性を確認し、そのエビデンスをお客様に提示させていただく役割も担います。また既存の機能性素材に関しては素材ごとに光や熱に対する安定性・香味変化を検証し、不安定な素材について安定性向上や風味改善に有効な手法の確立を目指して参ります。
植物の持つ抗酸化機能に着目した素材研究
健康素材研究所の取り扱うテーマは多岐にわたりますが,特に健康機能性素材に関するテーマは「生体内抗酸化」や「リラクゼーション」をキーワードにしています。これらの研究の対象となる素材は身の回りに見かける「植物」です。強い酸素ストレスに曝される植物は、その生存のために様々な抗酸化物質を合成し植物体内に蓄積しています。これらはヒトが摂取すると生体内での抗酸化機構に貢献します。植物の機能性については多くの研究成果が各界から報告されていますが、健康素材研究所ではさらに一歩踏み込んだ機能性の探索研究を行っています。社内研究や大学などの研究機関との共同研究の結果、最近ではペパーミント、茶、ワサビ、カモミールなどに含まれる成分が生体内抗酸化や睡眠効果などに有効であることが解明されて参りました。しかしそれぞれの素材が持つ機能はひとつだけとは限らず、多くの機能をいまだ隠し持っている場合があり、それらを解明することは新たな機能性の発見につながります。この新たな機能性の発見は、数限りない製品が氾濫している食品市場において、製品の高度な差別化に繋がっておりお客様からも大きな信頼と期待が寄せられています。
