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研究レポート

インドネシアにおける香辛料植物の栽培について

戸川 真
小川香料株式会社

 ここでは小川香料の香料原料となる香辛料栽培の取り組みについて紹介します。

 香辛料は香料原料として賦香作用として用いられるほか、辛味作用、着色作用、矯臭・脱臭作用を期待して食嗜好性を高める調味料として広く利用されています。小川香料では安定した品質および安全・安心の天然原料の供給確保の取り組みとして、インドネシアにて原材料の栽培から製品加工まで一貫した取り組みを推進しており、その一つの取り組みとして香料原料として利用されているキバナオランダセンニチの無農薬栽培の検討をインドネシアのボゴール農科大学と共同で行ってきました。

キバナオランダセンニチについて
 キバナオランダセンニチ(Spilanthes acmella L. var. oleracea Clarke)は花や葉に刺激的な風味を有し、ハトウガラシと呼んで野菜として利用したり、食欲増進剤として一般に用いられています。近年その辛み成分であるスピラントールに塩味の増強効果が発見され、呈味改善素材として本エキスをインドネシアの自社工場で製造しています。

栽培条件の検討
 インドネシア ジャワ島各地において最適な作付環境(標高、日照時間、作付方法、施肥条件等)の検証を行ってきました。また当地の伝統農法を利用した独自の有機肥料による有機栽培や無農薬栽培も進めており、圃場から製品までトレースの取れる安全な製品づくりに取り組んでいます。

インドネシアにて栽培を開始して今年で17年が経過し、ようやく原料の安定供給ができる体制が整ってきました。今後も安全、安心な原料を使用した天然香料の安定供給を目指していきます。

戸川 真、 インドネシアにおける香辛料植物の栽培について、香料 No.266 平成27(2015)年 6月、57-64


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

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