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研究レポート

ラベンダー由来の新規抗うつ様活性成分

植野壽夫*,松井瑶子*,増田秀樹*,西村修*,戸川真*,佐久間克也*,横越英彦***小川香料株式会社
**中部大学 応用生物学部 食品栄養科学科

 本研究ではラベンダーキエスが示す抗うつ様活性の有効成分について検討しました。ラベンダーエキスをHPLCにより分画し、Rrosmarinic acid(RA)を高濃度に含有する画分(Fr.3)とそれ以外の画分(Fr.1, 2, 4)を得ました。RAは抗うつ様活性を有することが既に報告されている成分です。抗うつ様活性の評価は強制水泳試験(Forced swimming test: FST)により行い、マウスに強制水泳を負荷したときの無動時間(Immobility time)への影響を評価しました。その結果、RAを高濃度に含有するFr.3だけでなく、RAを含まないFr.1とFr.4の経口投与によってもマウスの無動時間が有意に短縮しました。この結果から、ラベンダーエキスにはRA以外にも抗うつ様活性成分が存在することが示唆されました。さらに、RAを含まないFr.1の主要成分として3-(3,4-dihydroxyphenyl)lactic acid(DLA)を同定しました。ラベンダーからDLAが同定されたのは今回が始めてです。DLAおよびRAの経口投与はどちらもFSTにおけるマウスの無動時間を有意に短縮しました。これらの結果から、DLAとRAがラベンダーエキスの抗うつ様活性に寄与していることが示唆されました。


グラフ


Ueno, T., Matsui, Y., Masuda, H., Nishimura, O., Togawa, M., Sakuma, K. and Yokogoshi, H., Antidepressant-like effects of 3-(3,4-dihydroxyphenyl)lactic acid isolated from lavender (Lavandula angustifolia) flowers in mice. Food Sci. Technol. Res., 20, 1213-1219 (2014).


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

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