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研究レポート

ラベンダーエキスの抗うつ様作用

陰山亜矢*,植野壽夫**,小塩睦美*,増田秀樹**,堀内広子*,横越英彦*
*静岡県立大学大学院 生活健康科学研究科
**小川香料株式会社

 うつ病は、抑うつ気分を特徴とする比較的罹患率の高い精神疾患であり、2008年の厚生労働省の調査では、国内のうつ病を含む気分障害の受診患者数は104万人に達しています。さらに、うつ病は職場での長期休職や自殺との関連が深く、社会的負担のきわめて大きな疾病となっています。私たちはラベンダーエキスの抗うつ様作用を強制水泳試験(Forced swimming test: FST)により検討しました。FSTは、抗うつ薬のスクリーニング方法として繁用されているうつ病の動物モデルです。ラットを逃避不可能な水槽内に入れると、最初は激しく水面を泳ぎますが、次第に泳ぐのを諦めて水に浮いているだけの状態(無動状態)になります。この状態は、ラットが水からの逃避を放棄した一種の絶望状態と考えられており、臨床的に効果のある抗うつ薬によって無動時間が短縮することが知られています。私たちの研究では、ラベンダーエキス(3428 mg/kg体重)をラットへ経口投与することにより、FSTにおける無動時間が有意に短縮し、ラベンダーエキスに抗うつ様作用があることが明らかになりました。


グラフ


Kageyama, A., Ueno, T., Oshio, M., Masuda, H., Horiuchi, H. and Yokogoshi, H., Antidepressant-like Effects of an Aqueous Extract of Lavender (Lavandula angustifolia Mill.) in Rats. Food Sci. Technol. Res., 18, 473-479 (2012).


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

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