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研究レポート

『桃の葉エキス』 のグルコース吸収抑制作用

城崎美幸*, 後藤洋子**, 廣岡沙織**,
増田秀樹**, 小山智之*, 矢澤一良*

*東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科
**小川香料株式会社 健康素材研究所

  桃は果実以外に葉を乾燥後、熱水で浸出した桃の葉茶も古くから知られており、去痰、利尿、緩下、鎮静、咳止め、風邪防止などの伝承的な効果が知られています。今回、マウスを用いた試験により、桃の葉エキスに食後の血糖値上昇を緩やかにする効果を見出しました1)。人が摂取する炭水化物の約80~90%は、多糖類であるデンプンと二糖類のスクロース(ショ糖)です。これらは消化酵素でグルコース(ブドウ糖)などの単糖類に分解されて初めて腸管から吸収されます。桃の葉エキスの特徴として『腸管からのグルコース吸収抑制作用』が挙げられます(図1および2)。本作用には桃の葉に特徴的なフラボノイド成分である『マルチフロリンA』が関与していることがわかりました2)(図3)。『グルコースの吸収抑制により緩やかな血糖値上昇をもたらす食品』は数少なく、桃の葉エキスは新たな用途が期待される食材と考えられます。


図1.グルコース(1000mg/kg)負荷後の血中グルコース濃度 図2.グルコース(1000mg/kg)負荷後、吸収されず腸管内に残ったグルコース量(%)

図3.グルコース(1000mg/kg)負荷後の血中グルコース濃度



「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

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