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研究レポート

ペパーミントの高い抗酸化能と過酸化脂質生成抑制
-約70種類の食用ハーブ,スパイス類の抗酸化活性比較&
ペパーミント,レモンバーム,ローズマリーの肝機能保護作用結果から抜粋-

増田秀樹,**廣中 聡,松井謡子,廣岡沙織,**平井眞美,
**
平田裕史,**赤尾 真,**熊谷日登美

小川香料株式会社
**日本大学 生物資源科学部 生命化学科 食品化学研究室

本論文1)の中から,ペパーミント抽出物(PE)の新たな生理活性を紹介いたします。

1)PEは非常に高い抗酸能を有する
 約70種類の食用ハーブ,スパイス類について,ORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity)値を比較検討した結果,PEに非常に高い抗酸化活性が認められました.

2)PEは過酸化脂質の生成を抑制する
四塩化炭素 グラフ  四塩化炭素投与により急性肝障害を誘発させたモデルラット(体内で生成したフリーラジカルが細胞膜の脂質過酸化,解毒酵素の不活性化を引き起こす)にPEを経口投与すると,過酸化脂質量を表すTBARS値の上昇を抑制することがわかりました(右図).これは,PE中のエリオシトリンなどのポリフェノールが,生体内で発生したフリーラジカルをトラップし,細胞膜の脂質過酸化を抑制したためと考えられます.さらに,PEは活性酸素種を消去する体内の抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の活性低下抑制や,肝機能障害に伴い値が上昇するAST(GOT),ALT(GPT)の低下にも寄与しています.
 弊社では機能だけでなく,香味的にも優れたPEを開発しています.PEはその高い抗酸化能と過酸化脂質の生成抑制効果から,肝機能保護だけでなく,生活習慣病などフリーラジカルが引き起こす種々の障害の抑制も期待できる健康食材といえます.


1) Masuda, H., Hironaka, S., Matsui, Y., Hirooka, S., Hirai, M., Hirata, Y., Akao, M. and Kumagai, H., Food Sci. Technol. Res., 2015, 21, 407-418.


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

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