研究開発

トップページ > 研究開発 > 研究レポート > ラットの実験的アレルギー性鼻炎モデルに対するペパーミント抽出物の有効性

研究レポート

ラットの実験的アレルギー性鼻炎モデルに対する
ペパーミント抽出物の有効性

井上俊夫*, 杉本幸男**, 増田秀樹*, 亀井千晃**
*小川香料株式会社, **岡山大学大学院医歯薬総合研究科薬品作用学分野

 本研究では、ペパーミント抽出物のヒスタミン遊離抑制作用の評価および、ラットの抗原誘発鼻アレルギーモデルに対する効果について検討を行いました。
 最初に、有効成分の分離・濃縮を目的として、ペパーミント抽出物を樹脂カラムで分画しました。

テーブル1

 次に刺激剤(compound48/80)によって誘発されたラット腹腔マスト細胞からのヒスタミン遊離に対し、上記各画分がどのように影響を及ぼすかを評価しました。 その結果、50%エタノールで溶出される画分が、マスト細胞からのヒスタミン遊離を強力に抑制することを明らかにしました(表1)。 さらに、卵白アルブミンにより誘発されたラット鼻アレルギーモデルに対する上記画分の有効性を検討し、くしゃみ反応及び鼻掻き行動を用量依存的かつ有意に抑制することを明らかにしました(図1)。また、アレルギー性鼻炎に特徴的な鼻腔内の血管透過性(血管からの血液成分のしみ出し)も有意に抑制することが明らかになりました。
 以上の成績から、ペパーミントの抽出物は抗原により誘発される鼻アレルギー症状や血管透過性亢進に対する抑制作用を有することが明らかとなり、臨床においてもアレルギー性鼻炎の症状の緩和に有効である可能性が示唆されました。

抗原誘発鼻症状に対する50%EtOH画分の効果


Inoue, T.; Sugimoto, Y.; Masuda, H.; Kamei, C. Effects of peppermint (Mentha piperita L.) extracts on experimental allergic rhinitis in rats, Biol. Pharm. Bull. 2001, 24, 2492-2495.


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

研究レポート一覧へ このページのトップへ