研究開発

トップページ > 研究開発 > 研究レポート > セイロン紅茶の特徴的な香気に寄与する成分の探索

研究レポート

セイロン紅茶の特徴的な香気に寄与する成分の探索

熊沢賢二, 和田善行, 増田秀樹
小川香料株式会社

 ここでは、日本人にとって最もポピュラーなセイロン紅茶*の香気寄与成分について紹介いたします。
 紅茶の香りは、例えば、ダージリンのマスカット様の香りやキーマンのスモーク様の香りのように、産地ごとの特徴があるといわれています。日本人に好まれるセイロン紅茶には、華やかさと甘さを合わせもった特徴的な香りがあり、ディンブラ地域の紅茶(ディンブラ)は、この特徴が強いといわれています。そこで、ディンブラの香気成分を他の産地の紅茶と比較したところ、ディンブラは果実様の甘い香りの重要な香気成分(1、2)を、他の産地の紅茶よりも多く含むことを見出しました。これらは酵素反応や加熱反応により生成する成分であるため、発酵や乾燥といった紅茶の製造工程の微妙な違いが、これらの成分の含有量に影響していると思われます。
*セイロン紅茶:スリランカ産紅茶の総称で、セイロンはスリランカの旧国名。一般に、セイロン紅茶は標高が高いところで作られるほど、優れた香りの高級茶になるといわれています。

セイロン紅茶の特徴的な香気成分

セイロン紅茶の特徴的な香気成分
1cis-4,5-epoxy-(E)-2-decenal、2trans-4,5-epoxy-(E)-2-decenal)


Kenji Kumazawa, Yoshiyuki Wada, and Hideki Masuda, Characterization of Epoxydecenal Isomers as Potent Odorants in Black Tea (Dimbula) Infusion, J. Agric. Food Chem., 2006, 54, 4795-4801.


「論文に関するお問合せ先:小川香料(株)総務部」
pr@ogawa.net

研究レポート一覧へ このページのトップへ